本と生きる

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ケーキの切れない非行少年たち

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おはようございます!

アドちゃんです!

 

本日ご紹介する本は、、、

「ケーキの切れない非行少年たち」です!

著者:宮口幸治

 

 

 

 

 

 

 

あなたは医療少年院をご存じですか?

私はこの本を読むまで、その存在を知りませんでした。

 

 

本書を読み、そこで働く方の苦悩や子供の想いを知り、自分の置かれている環境の良さや発達障害の方への理解を深めることができました。

 

 

 

■内容

医療少年院

医療少年院、、、発達障害・知的障害を持った非行少年が収容される、いわば少年院版特別支援学校。

 

 ・医療少年院の非行少年が口を揃えて言う苦手なことは、「勉強すること」・「人と話すこと」

・凶悪犯罪に手を染めていた非行少年は”ケーキを切れない

 →ケーキの3等分ができない

 

特徴

【非行少年の特徴】

①認知機能の弱さ

②感情統制の弱さ

③融通の利かなさ

④不適切な自己評価

⑤対人スキルの乏しさ

⑥身体的不器用さ

⇒サインの出始めは小学2年生

 

 ・知的障害者の定義、、、IQ70未満 = 人口の2%

・通常の生活レベルにはIQ100は必要

・IQ100以下の人は人口の20%。→ 100~70の人は軽度知的障害

【1日5分で日本を変える】

・非行少年が変わろうとしたきっかけ

→ 「自己への気づき」「自己評価の向上」

 

「コグトレ」、、、医療少年院で開発された認知機能強化トレーニン

→ 毎朝5分で実施可能

 

 

■感想 

「ケーキの切れない非行少年たち」というタイトルを聞いて、正直どういった内容なのか、想像が付きませんでした。

 

しかし、そこには知的障害や知的障害だと認定されずに苦しむ、軽度知的障害の子たちの苦悩が書かれていました。

 

知的障害による想像力の欠如により、犯罪を犯しても相手の気持ちが想像できない。罪悪感がないというのが彼らの一つの特徴です。

それをただの非行少年だと片づけてしまっているのが、現実なのかもしれません。

 

知的障害だと認定されていなくても、軽度の知的障害の方はもしかするとあなたの周りにもいらっしゃるかもしれません。

 

 

あなたの身近にも「周りから理解されない」と苦しむ方がいたら、相手をまず理解することから初めてみてはいかがでしょうか?

もしかするとその方は軽度の知的障害をお持ちかもしれません。

 

 ぜひ本書を読み、そういった知的障害や発達障害の方への理解を少しでも深めていただければ幸いです。

 

 

 

 

 最後までお読みいただきありがとうございます!

 

 

以上です。