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嫌われる勇気

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おはようございます!

アドちゃんです!

 

 

本日、ご紹介する本は、、、

「嫌われる勇気」です。

著者:岸見一郎、古賀史健

ISBN:9784478025819

 

 

 

オーストリア出身の精神科医、アルフレッド・アドラー

彼の心理学を対話形式で書いた本書では、あのフロイトユングに並ぶ、心理学の3大巨頭と言われたアドラーの神髄が詰まっています。

 

・内容

アドラーは、「すべての人間関係は対人関係の悩みだ」と言っています。

アドラー心理学が他の心理学と異なるのは、原因論ではなく、目的論だということです。

先に、「こうしたい」という目的があり、その行動や現象が起きているのだという考え方です。

 

アドラー心理学を知る上で、本書の内容を理解する上で重要なキーワードが、、、

「課題の分離」「共同体感覚」です。

 

・課題の分離

今、直面している課題が、自分の課題なのか、相手の課題なのかを判断し、相手の課題なのであれば、一切の介入をしないということ、それが課題の分離です。

人間関係でいえば、相手が自分のことをどう思うかは、相手の課題であってどうすることもできない。それは相手の課題だと割り切ることが大事。

 

そして、課題の分離はスタートラインに過ぎないと、アドラーは言っています。

 

 

・共同体感覚

自己への執着から他者への関心に注目して、自分は貢献しているのだと思えることが共同体感覚であり、アドラーは幸福とは貢献感だと言っています。

他者を信頼し、他者に貢献することができれば、迷うことはないのです。

 

また、アドラー心理学は承認欲求を否定しています。他者を評価するというのは縦の関係で、どこまでいっても権力争いが起きる。

では、人に認められる以外にどうやって自分の価値を実感しろというのかといえば、それは、共同体感覚です。

他者や社会にとって自分が有益だと思えたときこそ、人は自分の価値を実感できるのだと。

 

 

・感想

誰かが始めなければならない。他の人が協力的でないとしても、それはあなたには関係ない。私の助言はこうだ。あなたが始めるべきだ。他の人が協力的であるかどうかなど考えることなく。(本書 p282)

上記の文は、この本で私が1番好きな言葉です。

この言葉にこそ、アドラーの課題の分離、共同体感覚の想いが詰まっているように感じます。

 

本書は、ロングセラー本として書店で今でも平積みされ、売上の落ちるところを知りません。

 

アドラー心理学の中でも、基本の考えとなるのは目的論です。

目的論という考えの良いところは、相反する原因論と違って、自分の無意識に気付けることです。

例えば、今日、「雨が降っているからジムに行くのはやめよう」と思ったとします。

原因論ですと、雨が降っているという原因があるから行かない、理由があたかも成立しているようにこの場合解釈できます。

目的論だと、「行くのが嫌だ」という無意識の潜在意識、目的が先にあって、行かないと言っていると解釈します。そう解釈、自分を知ることで、自分への向き合い方や雨の日でもジムに行く方法を思いつくのです。

原因論のままだと、常に言い訳ばかりの人生になってしまいます。

 

 

あなたは原因論と目的論のどちらですか?

 

 

アドラー心理学の入門書としても、人間関係などで悩んでいる方にも是非読んでいただきたい良書です!

 

嫌われる勇気

嫌われる勇気

 

 

 

 

 

最後までお読みいただきありがとうございます!

 

以上です。